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一眼カメラと使う1本目の三脚探し

Blog, Film8 min read

夜景撮影、動画撮影では一眼カメラを固定したいことがあると思う。家電量販店で売られているどの三脚を基本的には持っているカメラと使えると思うが、一方で三脚には用途に合わせてにいろんな種類がある。 いずれの三脚も足の長さをそれぞれ変えられるため傾斜地を含めてカメラを水平に固定して撮影できるようにするという基本の機能はもちろん同じではある。ただし購入した後しばらくして、「この三脚、痒いところに手が届かないな」と不満を抱くことはカメラ界の世の常なので、 この記事では、その可能性を減らすため三脚を解説する。

三脚の種類

自分のやりたいことに適した三脚を見つける上で重要なのは、三脚を構成している主なパーツそれぞれの種類を知ることだ。 以下に三脚を構成する主なパーツを三脚のイラストとともに列挙する。

(主な三脚のパーツ下から)

  • 三脚脚
  • センターポール
  • 雲台
  • カメラマウント

三脚脚

三脚脚は、三脚そのものを地面に3点固定するために使うもの。

三脚脚は主に構造の点から多関節のものと伸縮するものの2種類に分けられる。

多関節

多関節のものは、 JOBY の「ゴリラポッド」などが有名な3本の脚が多関節になっていて、自由に脚の形を変形させられる三脚脚。人の脚と同じように伸縮はできないが、代わりに脚の形を1本1本ある程度自由に変えられるので、高さが必要ない撮影においては撮影場所に最適化したカメラの固定ができるのが利点。

例えば、ある程度太い柱にぐるぐる巻きにして柱に固定したり、3本の脚をそれぞれ放射状に広げて超低アングルから撮影できるように固定したり。また脚を自由に変形できるので3本の脚を1本に束ねて1脚運用したり、本体重量が軽く脚が短いので三脚をつけたまま手持ち撮影に移行したりも可能だ。

ただし、脚が曲がらない伸縮式の三脚脚に比べて固定力は弱く、耐荷重量も小さいことが多い。(重すぎるものを載せると部品が破損するというより、関節が意図せず曲がってしまうことがある。)

伸縮するもの

脚が伸縮するものは、昔からある最も一般的な三脚脚。多関節のものに比べてカメラ位置を高くすることができ、脚が曲がらないので固定力も強い。また耐荷重量も多関節のものより基本的に大きい。

三脚といえば基本的にこの伸縮式の三脚脚がついたものを指すが、卓上で使うことを意図した最大高の低い製品もある。購入する際は自分が載せたいカメラ・レンズの重さを確認して必要な耐荷重量を知った上で選ぼう。

また人が立っている時の目線と近い高さで撮りたいなど三脚をつかってやってみたいことをイメージして必要な高さを事前に知った上で、三脚脚を伸ばした時の最大高が条件を満たしているかも重要だ。

センターポール(エレベーター)

三脚脚はカメラを固定するのに使うパーツで、三脚脚を1つの平面に束ねてカメラを載せる雲台というパーツと接続するのがセンターポール(厳密にはエレベーターが正しい総称だが、ホームユースの三脚は基本的にセンターポール方式)だ。 基本的に多関節脚の三脚では、センターポールの高さは変えられず、伸縮する三脚脚のものはセンターポールも伸縮できる。(最大高はセンターポールも目一杯伸ばしたときの雲台位置を指す。)

多関節脚の場合はセンタポールの高さはほぼないに等しく、脚を束ねる部品のみですぐ雲台に直結していることがほとんどなのでセンタポールの質を気にする必要はない。

重要なのは主に多関節脚でない場合の伸縮できるセンタポールの剛性だ。 部材のほとんどがプラスチックで出来た安価な三脚だと、剛性が悪くセンターポールが固定できないことがある。構造上伸縮したポールの固定が完全にできず常にぐらついてしまうので結局最も縮めた状態でしか使えないものや、そもそも三脚脚とセンターポールの間に隙間があって根本がぐらついてしまうものも安価な製品では起こり得る。

伸縮するエレベーターの固定は、高価なものでは不用意な伸び縮みを防げるウォームギア式のエレベーターだったりする。ホームユースであれば基本的にセンターポールが金属(スチール、合金)ないしカーボンの部材で作られているものを選んでおけば剛性は十分にある。

雲台

三脚とカメラを接続するパーツ。三脚脚だけではカメラの高さしか調節できず画角を調整することができないので三脚によって地面からの高さは固定しつつカメラを水平移動させたり回転させたりして任意の位置・向きにカメラを固定するのが雲台だ。

雲台には大きく2種類ある。自由雲台(ボール雲台)と 3Way(2Way) 雲台だ。

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